
App Inventor Foundationの公式サイトで、MITのComputer Science and Artificial Intelligence Lab(CSAIL)で3日間開催された「MIT App Inventor Global Education Summit 2026」の報告書が公開されました。公開されている報告書PDFも確認し、日本に関連する内容を中心にもう少し詳しく紹介します。
MIT会場には、教育者・イノベーター・政策立案者・学習者など合計163名が参加。参加地域は、米国本土、プエルトリコ、ルーマニア、イタリア、ブラジル、インド、日本、タイ、スペイン、トルコ、香港、アイルランド、ペルー、UAE、英国、韓国の16の国・地域にのぼります。テーマは、教育におけるAI、創造性、そして「計算的な行動(computational action)」の力を探ることでした。
今年は、日本・香港・ルーマニア・インドの4か所でサテライトワークショップも開催され、合計272名が参加しました。日本サテライトワークショップは7月4日から12日まで開催されており、「Japan Wagamama Awards 2027」のスケジュールとも重なります。
基調講演には、MITのGerald J. Sussman教授と、計算論的神経科学者・起業家のDr. Vivienne Ming氏が登壇。パネルディスカッションも複数開催され、中でも「世界の責任あるAI」をテーマにしたパネルには、IRODORI社のWagamamaLabからAyaka Nagai氏が登壇しています。ルーマニア・インド・ブラジル・英国の教育者や非営利団体リーダーとともに、社会・文化・経済的背景が異なる中での「責任あるAI教育」のあり方を議論しました。
コンテスト企画「Global Appathon」は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に着想を得た、誰でも参加できる無料のオンラインコンテストです。今年は141の国・地域から2,176名が参加し、69%が発展途上国・新興市場からの参加でした。優秀作7チームが発表を行い、成人部門の優勝は、ほくろの受診要否を判断補助するアプリ「MoleCheck」でした。このほか、コンピューティング・AI教育に関する研究発表や、社会課題解決に向けた応用事例など、32件の論文・ポスター発表もありました。
報告書には、MIT App Inventor全体の規模も記載されています。195か国・3,000万人以上の学習者が、累計1億4,100万以上のアプリを作成してきたとのことです。
サミット本体の記事だけでは日本からの参加の詳細は分かりませんでしたが、報告書を確認したことで、日本は「サテライトワークショップの開催」「責任あるAIパネルへの登壇」「学生作品(MyStick・Kokyo)の発表」という3つの形でこのサミットに関わっていたことが見えてきました。
詳しくは、App Inventor Foundationの記事と報告書PDFをご覧ください。
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